芝中学校 芝高等学校

OBからのメッセージ

村上 隆男 氏
第59回卒業生 村上 隆男 氏
サッポロホールディングス株式会社
相談役

真剣に学んだことは自分の財産。芝での6年間で自分という人間が形成されたのだと思う。

後から考えると、自分を形成したのは芝で受けた独自の教育にあったのだと思います。例えば、宗祖日の法話は今も深く心に残っています。仏教の哲学的な話の中から知徳体のバランスが人格形成に大切だということがわかりました。

芝の独自性はカリキュラムにも表れていました。私の頃は、古文では中2で基礎を学び、中3からは、1年間でひとつの物語全体を通して学びました。授業は、単なる国語でなく人間の心を学ぶ時間だったように思います。

芝の生徒は「優秀だがのんびりしている」と言われているようです。自主性を重んじ、生徒が自分の判断で生活の時間配分などを決めていたからでしょう。私は慎重な性格のため、試験の2週間前から集中して勉強しました。1回でも良い、真剣に集中して学ぶことが大切なのです。そうして学んだことは、社会に出てからも自分の中に残っているものです。

第61回卒業生 北方 謙三 氏
第61回卒業生 北方 謙三 氏
作家

芝には知的な健康さがあった。先生や仲間の刺激を受けながら、自分を磨いてほしい。

僕が芝に入ったのは、教育熱心な父の勧めによるものでした。外国航路の船長だった父は、休暇になるといろいろな学校を見学しました。その中で、芝の生徒が父の呼びかけに対してパッと帽子を取って礼儀正しく応対したのが印象に残ったのだそうです。

芝には、受験勉強だけが勉強ではないという雰囲気があり、知的な健康さがありました。先生方は生徒の声をしっかりと受け止め、自分の頭で考えさせるという教育をして下さいました。特に国語の先生には、言葉の選択という小説の原点を教わったと思っています。所属していた柔道部には文芸部にも所属している先輩や同級生が多く、今はさまざまな分野の職に就いていますが、交流が続いています。

今の時代は、自分があるかないかが重要です。中学時代から自分について考えさせるという芝の教育は、大学に入り、社会に出てからも生きてくるはずです。6年間で自分をどうやって磨くかを考え、豊かな青春時代を送って下さい。

第75回卒業生 松本 秀夫氏
第75回卒業生 松本 秀夫氏
ニッポン放送 アナウンサー

生徒さんたちの目の輝きはあの頃とまるで同じなんです。

大学を卒業してからずっとニッポン放送でアナウンサーをしています。笑福亭鶴光さんのオールナイトニッポンなどが大人気だった学生時代に比べると、若い人のラジオ離れには寂しさも感じますが、仕事は楽しくやらせていただいています。

さて先日は同級生の石川副校長先生の計らいで、6年間お世話になった生物部を番組取材させていただきました。顧問の鈴木先生と30名余りの部員の皆さんが出迎えてくれた部室は昔に比べて臭くありません(笑)。それと飼育物に外来種が多いんですね。両棲爬虫類班にはカリフォルニアキングスネークなど色鮮やかな多数の蛇。私が所属していた魚班にも熱帯魚がいました。かつては採集してきた生き物を飼うのが基本でしたが、現在は飼育物の豊富さが部の人気を左右するので購入するケースもあるんだとか。

時代の流れを感じながらも、魚班は当時同様、千葉の仁右衛門島で合宿をしていると聴いて嬉しくなりました。何よりも生き物を見つめる生徒さんたちの目の輝きはあの頃とまるで同じなんです。久々の母校訪問は大きな活力を与えてくれました。

山角 祐介 氏
山角 祐介(やまずみゆうすけ)氏
東京大学分子細胞生物学研究所
分子情報研究分野 特任研究員

芝の校風が脈々と引き継がれている。

芝には自由な雰囲気があったので、自分の好きなことに打ち込むことができました。

その一方で、何をすべきか自分で選択する必要がありました。自分で決断をすることに慣れていないなか、僕は生徒の決断を尊重してくれる先生方の存在に助けられた気がします。高校一年生の文理分けの際、僕は文理希望の締め切り後に、文系から理系に急遽変更しました。急な変更で迷惑がかかったはずなのに、担任の先生は逆に、よく自分で決断したと褒めて下さいました。人生を左右するような決断を先生が後押ししてくれたことは、自分の決断に自信を持てるようになった大切なきっかけだったと思います。

僕はここ数年、芝高生を対象にした大学見学会の手伝いをしています。毎年来る学生は違いますが、どの学生も自分の考えをしっかりと持っています。生徒の中に芝の校風が脈々と引き継がれていることを嬉しく思います。

中村 大和 氏
中村 大和 氏
京都大学 医学部 在学

充実した六年間

私の芝での生活を思い返すうえで欠かせないのは、生徒会活動と勉学、そして友達や先生方と過ごした何気ない日々です。

私は放送委員会に六年間所属していましたが、芝ではあくまでも生徒主体で、自分たちの学年のカラーを前面に出した活動ができました。

勉学においても授業で単に知識を押し込まれるだけではなく、熱意のある先生方が私たちの自発的な学習をサポートしてくださったように思います。大学受験はすべての芝生が闘う壁ですが、そこでも先生方の生活面にまで気を配ったきめ細やかなご指導が印象的でした。

そして何より、芝での生活を思い返して鮮明に浮かぶのは、やはり、かけがえのない友達と放課後に時間を忘れて喋ったり、お世話になっている先生方と雑談したりした記憶です。友達とは大学に入った今でも仲良くしていますし、芝を訪ねればいつでも先生方が歓迎してくださります。そんなアットホームな雰囲気が、芝の校舎の中には漂っています。

▲TOP